款冬華(ふきのはなさく・ふきのとうかおをだす)
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地球に優しい環境対応印刷を推進する久栄社では、環境問題に取り組む必要性や、自然の尊さをお伝えしたいと考えております。このブログでは、四季折々の風情ある写真にのせて、古代中国で考案された季節の区分である七十二候をお届けする「七十二候だより」を連載しております。お忙しい日々の気分転換に、気象の動きや動植物の変化など、季節の移ろいを身近に感じていただけましたら幸いです。
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2019年 01月 20日
1月20日は、二十四節気は大寒、一年で最も寒さが厳しくなる、最後の節気を迎えましたが、小寒に続いて、少しづつですが、春の気配を感じられるような事象も見られる時季です。 七十二候は70候、大寒の初候、『款冬華(ふきのはなさく・ふきのとうかおをだす)』の始期です。 雪の下から蕗の薹(ふきのとう)が顔を出す頃。 小寒と大寒は、初候・次候・末候の3つとも、共通するテーマを取り扱っている形になっています。 初候については、小寒・67候は『芹乃栄(せり すなわちさかう)』でしたので、日本古来の菜となる植物がテーマと言えます。 山菜の「ふき」は、小寒の芹と同じく、数少ない古来からの日本原産の野菜であり、日本の代表的な山菜の一つです。 漢字としては、現代では「蕗」が一番使われておりますが、それ以外にも「款冬」「苳」「菜蕗」という字も当てられています。 「款冬華」は字の読み方として「ふきのはなさく」が一般的ですが、実際に蕗が花を咲かせるのは2~3月であり、この時季の七十二候の意味合いとしては「ふきのとうかおをだす」ということになります。 蕗の薹は、蕗(ふき)の花芽のことで、雪が降り積もるこの時季、黄色がかった蕾(つぼみ)を出します。 凍てついた地面の下で、春に向けての植物としての支度は着々と進んでいるようです。 呼び名の「ふき」は、冬に黄色に近い花をつけるため、「冬黄(ふゆき)」が短縮されたことに由来するそうで、漢字の方も、幾つか「冬」が入っているところ、真冬に春の訪れを感じさせる象徴の一つと言えそうです。 蕗は、縄文時代には既に食べられていたようで、平安時代には栽培が始まっており、早くから市場での取扱いも行われていたようです。 蕗の薹も蕗の葉柄も、古くから食用に供され、生命力を身体に取り込むことで若返りに効くとされ、薬用にも利用されてきました。 実際のところ、強い抗酸化作用があって、細胞を若返らせますし、様々な栄養素を含んでいて、花粉症の症状を緩和する働きもあるようです。 蕗の薹は、天ぷらにしたり、蕗の薹味噌や煮物・味噌汁に調理したりして戴きますが、胃腸機能の活性化をはじめ、様々な効能があります。 「春の皿には苦みを盛れ」と言われるように、強い香りとほろ苦さに、春の訪れを五感で感じつつ、体の各部が目覚めるようです。 七十二候を辿っていくと、昔の人は、凍てつく冬の中で感性を研ぎ澄ませ、微かな春の気配を一つ一つ感じ取りながら、春に向けてのマインドセットを一歩一歩着実に行って、厳しい時を過ごしていたように感じます。 芹をはじめとする春の七草(小寒の初候)に続いて、大寒の蕗、「春の使者」とも言われる山菜を有り難くいただき、その独特の香りとほろ苦さを味わいながら、やがて訪れる春に向けて、心身を活性化して、今現在に出来ることに集中していきたいものです。 地球に優しい環境対応印刷を推進する久栄社では、環境問題に取り組む必要性や、自然の尊さをお伝えしたいと考えております。このブログでは、四季折々の風情ある写真にのせて、古代中国で考案された季節の区分である七十二候をお届けする「七十二候だより」を連載しております。お忙しい日々の気分転換に、気象の動きや動植物の変化など、季節の移ろいを身近に感じていただけましたら幸いです。 \\\ ぜひこちらも合わせてご覧ください /// ▼運営会社久栄社のサイトはこちら ▼久栄社のFacebookはこちら ▼お問い合わせフォームはこちら
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| 2019-01-20 08:01
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