霜止出苗(しもやみてなえいずる)
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地球に優しい環境対応印刷を推進する久栄社では、環境問題に取り組む必要性や、自然の尊さをお伝えしたいと考えております。このブログでは、四季折々の風情ある写真にのせて、古代中国で考案された季節の区分である七十二候をお届けする「七十二候だより」を連載しております。お忙しい日々の気分転換に、気象の動きや動植物の変化など、季節の移ろいを身近に感じていただけましたら幸いです。
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2019年 04月 25日
4月25日は、七十二候では17候、穀雨の次候、『霜止出苗(しもやみてなえいずる)』の始期です。 気温が上がって暖かくなり、農作物の大敵の霜が降りなくなり、稲の苗がすくすくと育つ頃。 霜については、10月下旬、二十四節気は「霜降」となり、霜降の初候「霜始降(しもはじめてふる)」以来、各地で霜が降りる季節が続いてましたが、「清明になると雪が降らなくなり、穀雨になると霜が降りることもなくなる」と言われるように、朝晩の霜も北国でも降りなくなってきました。 日射しも強まり、気候も安定してきて、暖房や冬服を利用することも全くなくなる季節に入りました。 農家では、いよいよ田植えの準備が始まり、大忙しとなり、活気にあふれる時季を迎えます。 稲の苗は、奈良時代から、苗代(なわしろ)で生育されます。苗代は、水稲の苗を仕立てる苗床です。 今では田植機を用いる機械植えが普及して、育苗箱に使って苗を育成しておりますが、昔ながらの手植えの場合は、苗代とする一区画の場所に、種籾(たねもみ)を植え、水をはって苗を育て、発芽して苗が20~30cm位ほどになったところで、抜き取って本田に植え替えます。 立春から数えて88日は、八十八夜、今年は5月2日になりますが、春から夏へと季節が代わる境目とされる雑節です。 「夏も近づく八十八夜」の茶摘みの歌が有名ですが、「八十八」が「米」という字になるように、苗代づくりや畑の作物の種まきや野菜の移植をするのに最良の時期とされ、漁の目安とするところもあります。 ただし、油断は禁物、暖かさに霜の心配を忘れかけた4月下旬から5月初旬、「八十八夜の忘れ霜」と言って、思わぬ遅霜に見まわれ、農作物が大きな被害を受けてしまう懸念もあります。 しかしながら、基本的には八十八夜を過ぎると、霜が降りずに天気が安定するので、「八十八夜の別れ霜」とも言われ、晩霜・終霜は本格的な農作業を進める目安にもされております。 日中は気温も上がり、日増しに暖かくなり、多くの植物にとっての成長の夏が直ぐそこまで近づいてきております。 春の深まりを感じながら、健やかな成長の季節を迎えていく、日々にそんな光景に出逢って、気持ちも弾んでいくようです。 田植えの季節に咲く花を「苗代花(なわしろばな)」と呼び、ウツギ(空木)・ツツジ(躑躅)・やまぶき(山吹)など、淡く優しい色の花、明るく鮮やかな色の花が木々を彩り、野に咲きほこり、新緑とも相まって、この季節の風景を豊かな色彩で飾ります。 この時季、稲の若苗は、緑鮮やかにすくすくと育ち、元気にぐんぐんと伸びていきます。 苗の良し悪しが、本田における稲の生育具合いに大きく影響してくるので、苗代は細心の注意をもって大切に育てられます。 そして、手塩にかけて育てた苗のことを「玉苗」というそうです。 皇居では、今月11日午後、生物学研究所の脇にある苗代にて、天皇陛下が恒例の種籾まきをされたようです。 御退位を間近にして、今上天皇の在位中の種籾の作業としては、今回が最後になるとのことです。 今後は、皇居内の稲作についても。新天皇となる皇太子さまに引き継がれていきます。 今年育った苗の田植えから始まり、秋の稲刈りへと、即位された皇太子さまが行っていくことになるそうです。 平成の時代もいよいよクライマックスを迎えつつありますが、天皇陛下は、国事行為をはじめ、数々の公務をこなされながら、一年を通じて宮中の祭祀を執り行われ、作物の豊作を祈り、また、国と国民の平和と安定を常に祈られて来られました。 そうした中で、稲作にも関わられて来られたということであり、これまでの国民に寄り添っていただきながらの激務に思いを致して、謹んで深い感謝の気持ちを新たにしながら、新天皇の御即位を心からお祝いし、新しい令和の時代を迎えていきたいと思います。 地球に優しい環境対応印刷を推進する久栄社では、環境問題に取り組む必要性や、自然の尊さをお伝えしたいと考えております。このブログでは、四季折々の風情ある写真にのせて、古代中国で考案された季節の区分である七十二候をお届けする「七十二候だより」を連載しております。お忙しい日々の気分転換に、気象の動きや動植物の変化など、季節の移ろいを身近に感じていただけましたら幸いです。 \\\ ぜひこちらも合わせてご覧ください /// ▼運営会社久栄社のサイトはこちら ▼久栄社のFacebookはこちら ▼お問い合わせフォームはこちら
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| 2019-04-25 08:01
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